ワット計算ツール

ワットとは?

ワット(W)は電力の単位で、電気機器がどれだけの電力を消費するかを表します。1ワットは1ボルト×1アンペアです。電気製品のスペック表示や電気代計算において重要な指標となります。

W = V × A
W: ワット数 (W)
V: 電圧 (V)
A: 電流 (A)

計算方法:

  1. 電圧(V)を入力
  2. 電流(A)を入力
  3. 自動的にワット数が計算されます

ワットに関する基礎知識

ワットとボルトアンペアの違い

ワット(W)は実際に消費される電力を表す有効電力の単位です。一方、ボルトアンペア(VA)は皮相電力と呼ばれ、力率が1の場合にのみW=VAとなります。交流回路では、力率(PF)を考慮して W = VA × PF の関係があります。

一般的な家電のワット数例

  • 電子レンジ: 500W~1500W
  • 冷蔵庫: 100W~400W
  • エアコン: 400W~2000W
  • ノートパソコン: 30W~100W
  • LED電球: 5W~15W

ワット計算

計算に必要な値を入力

V
ボルト単位で入力
A
アンペア単位で入力
計算結果
消費電力
-- W
計算式:W = V × A
W:ワット数、V:電圧、A:電流

ワット計算の活用例

使用場面

  • ✓ 家電製品の消費電力確認
  • ✓ 電気設備の容量計算
  • ✓ 省エネ機器の選定
  • ✓ 電源設計の検討
  • ✓ 太陽光発電システムの設計
  • ✓ パソコンの電源ユニット選定

注意事項

  • ✓ 交流回路では力率を考慮する必要があります
  • ✓ 単位(V、A)を正しく入力してください
  • ✓ 1000W以上はkW表示になります
  • ✓ 小数点以下2桁まで表示されます
  • ✓ 瞬間最大消費電力と定格消費電力は異なります

実用的なワット計算例

家電製品のワット数計算例

家電製品 電圧 (V) 電流 (A) 消費電力 (W) 計算式
LED照明 100V 0.08A 8W 100V × 0.08A = 8W
テレビ 100V 1.5A 150W 100V × 1.5A = 150W
電子レンジ 100V 12A 1200W 100V × 12A = 1200W
エアコン 200V 6A 1200W 200V × 6A = 1200W

電気代の計算方法

消費電力(W)と使用時間から電気代を計算できます。

電気代 = W × 使用時間(h) × 電気料金単価(円/kWh) ÷ 1000

例: 1200Wのエアコンを1日5時間、30日間使用した場合(単価30円/kWh)

1200W × 5h × 30日 × 30円/kWh ÷ 1000 = 5,400円

電力量計算ツールで計算する

ワットと時間の関係

ワット(W)は瞬間的な電力消費量を表します。時間あたりの電力消費量はワット時(Wh)またはキロワット時(kWh)で表します。

電力量(Wh) = ワット(W) × 使用時間(h)

例: 100Wの電球を5時間使用した場合

100W × 5h = 500Wh = 0.5kWh

詳しい計算方法を見る

ワット計算に関するよくある質問

ボルト(V)とワット(W)は異なる単位で直接変換できません。ワットは電圧(V)と電流(A)の積で計算されます。例えば、1Vの電圧で1Aの電流が流れる場合、消費電力は1Wとなります。

ボルトアンペア(VA)は皮相電力、ワット(W)は有効電力を表します。直流回路または力率が1の交流回路では両者は同じ値になりますが、一般的な交流回路では力率(PF)により W = VA × PF となります。UPSや電源設備の設計では特に重要な違いです。

パソコンの消費電力は構成部品によって異なります。電源ユニットのワット数表示は最大出力容量であり、実際の消費電力とは異なります。一般的なノートPCは30-100W、デスクトップPCは60-250W程度で、高性能GPUを搭載したゲーミングPCではさらに消費電力が高くなります。正確な消費電力を知るには電力計での測定が必要です。

電子レンジのワット数が大きいほど、同じ加熱効果を得るための時間は短くなります。例えば、600Wのレンジで2分加熱する場合、900Wのレンジでは約1分20秒で同等の加熱効果が得られます。計算式は:

新しい加熱時間 = 元の加熱時間 × (元のワット数 ÷ 新しいワット数)

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