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電線サイズ計算ツール|電流・こう長から太さを自動選定

電線サイズを決めるときは、負荷電流、こう長、回路方式、許容電圧降下を同時に確認します。このツールでは、入力条件から候補となる VVF・CV ケーブルの太さを計算し、許容電流と電圧降下の両方を一覧で比較できます。

計算結果は配線設計の初期確認用の目安です。実際の施工では、電線メーカー資料、内線規程、周囲温度、管内本数、敷設方法、保護装置との協調を確認してください。

このツールで確認できること

この電線サイズ計算ツールは、電線の太さを最終決定するための規格表ではなく、配線設計の初期段階で候補を絞るための確認ツールです。電流値だけで判断すると、長い配線で電圧降下が大きくなることがあります。逆に電圧降下だけを見ても、許容電流や施工条件を満たさなければ安全な選定とはいえません。

電線サイズの候補

VVF 1.6mm、2.0mm、2.6mm や CV ケーブルの代表サイズを候補表で比較できます。

許容電流の目安

負荷電流や連続負荷を考慮し、候補サイズが電流面で不足しないかを確認できます。

電圧降下率

こう長と回路方式に応じた電圧降下を計算し、許容値に収まるかを比較できます。

詳細確認への切り分け

候補が許容値に近い場合、詳細な電圧降下計算やメーカー資料確認に進む判断ができます。

電線サイズ選定計算

条件を入力

電圧降下率の基準になる電圧です
電流が不明な場合は W/kW から概算できます
A
機器の定格電流または最大使用電流
kW
有効電力を kW 単位で入力
cosφ
ヒーターは1.0、モーターは0.8前後が目安
m
電源側から負荷側までの配線経路長
%
一般的な初期確認では2%を目安にします
用途に近い候補を絞り込めます
長時間運転する負荷は余裕を見ます
計算結果
推奨候補
--
設計電流
-- A
電圧降下率
--%
未計算
単相: e = 35.6 × L × I ÷ (1000 × A)
三相: e = 30.8 × L × I ÷ (1000 × A)

電線サイズ計算の使い方

  1. 回路方式を選びます。単相100V、単相200V、三相200V、三相400Vでは、同じ電圧降下でも降下率の見え方が変わります。
  2. 負荷電流を入力します。電流が分からない場合は、消費電力と力率から概算できます。機器銘板に定格電流がある場合は、その値を優先してください。
  3. こう長を入力します。図面上の直線距離ではなく、実際の配線経路に近い長さで確認します。
  4. 許容電圧降下率を入力します。初期確認では2%を目安にし、用途や設備条件に応じて厳しく見る場合があります。
  5. 候補表で「許容電流」と「電圧降下率」の両方を満たす電線サイズを確認します。

候補サイズの比較表

入力条件に対して、各電線サイズの許容電流と電圧降下を比較します。「適合」は許容電流と電圧降下率の両方を満たす候補です。

判定 電線サイズ 断面積 許容電流目安 電圧降下 電圧降下率 確認ポイント
条件を入力して「計算する」を押してください。

電線サイズ計算で見るべき3つの条件

許容電流

負荷電流に対して電線が細いと、発熱や保護装置との不整合につながります。連続負荷や管内本数が多い場合は、余裕を見て確認します。

こう長

こう長が長いほど電圧降下が大きくなります。同じ20Aでも、5mの配線と40mの配線では必要な太さが変わることがあります。

電圧降下

許容電流を満たしていても、電圧降下が大きい場合は太い電線が必要です。特に100V回路は、同じ電圧降下でも割合が大きくなります。

計算条件と注意点

このページの計算前提

電圧降下は、銅導体の代表的な簡易式を使って計算しています。単相回路では 35.6 × L × I ÷ (1000 × A)、三相回路では 30.8 × L × I ÷ (1000 × A) を使い、L はこう長、I は設計電流、A は断面積として扱います。

この計算は候補選定用です。長距離配線、大容量設備、モーター負荷、電線管内の多条敷設では、インピーダンスや補正係数を含めた詳細確認が必要です。

最終判断で確認すること

  • 電線種類、心数、絶縁体、敷設方法ごとの許容電流
  • 周囲温度、管内本数、束ね配線による補正
  • ブレーカー容量、保護装置、端子サイズとの整合
  • 起動電流、連続運転、将来増設の有無
  • メーカー資料や最新の内線規程との照合

早見表と計算ツールの使い分け

確認方法 向いている場面 注意点
電線サイズ計算ツール 電流、こう長、許容電圧降下率から候補を絞りたい場合 施工条件や補正係数は別途確認する
電線サイズ早見表 代表条件でおおまかな候補や最大こう長を見たい場合 表の前提条件と現場条件が合うか確認する
電圧降下計算ツール 選んだ電線サイズで電圧降下を詳しく確認したい場合 長距離配線やモーター負荷では詳細検討を優先する

よくある質問

許容電流だけでは不十分です。電線が発熱面で問題なくても、こう長が長いと電圧降下が大きくなることがあります。電線サイズは、許容電流、電圧降下、施工条件、保護装置をあわせて確認します。

電圧降下の計算では断面積が近ければ似た結果になりますが、許容電流、絶縁体、敷設方法、用途、施工性は異なります。住宅内配線、幹線、屋外配線など、用途に合う電線種別を選ぶ必要があります。

一般的な初期確認では2%を目安にすることが多いですが、用途や設備条件によって変わります。精密機器、長距離配線、電動機の起動時などでは、より厳しく確認したり、詳細な電圧降下計算を行ったりします。

単相では I = P ÷ (V × 力率)、三相では I = P ÷ (√3 × V × 力率) で概算します。ヒーターのような抵抗負荷は力率1.0に近い一方、モーターや変圧器負荷では銘板値や仕様書の電流を優先してください。

参考資料

電線サイズの最終確認では、公開されているメーカー資料や規程類の考え方を確認してください。特に許容電流は、電線の種類、心数、敷設条件で変わります。

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