配線設計
ラック幅計算
無料ツール
ケーブルラックサイズ選定計算ツール
ケーブルラックのサイズ選定では、ケーブル外径、本数、並べ方、将来増設余裕、施工時の作業スペースを同時に確認します。このツールでは、ケーブル群ごとの占有幅を合計し、必要なラック幅と標準ラック幅の候補をすばやく試算できます。
計算結果は初期検討用の目安です。最終選定では、メーカー仕様、ラック許容荷重、支持間隔、ケーブル重量、曲げ半径、放熱、屋内外環境、施工会社の基準を必ず確認してください。
ケーブルラック幅を計算する
ケーブルの外径と本数を入力すると、1段あたりの占有幅、余裕を含めた必要幅、標準ラック幅の候補を表示します。複数種類のケーブルを同じラックに載せる場合は、行を追加して合計してください。
計算式と入力項目の考え方
このケーブルラックサイズ選定計算では、各ケーブルの外径に本数と間隔係数を掛けた値を合計し、段数で割ったあと、両側余裕と将来増設余裕を加えます。あわせて、設計資料でよく使われる基準式の考え方として、ケーブルごとに「外径 + 10mm」の間隔を見込み、両側余裕120mmと占有率60%相当で見る必要幅も表示します。実務ではケーブルを完全に直線状に密着配置できないため、外径の単純合計だけでラック幅を決めると、結束、分岐、曲げ、増設時に余裕が不足しやすくなります。
必要幅 = (Σ 外径 × 本数 × 間隔係数 ÷ 段数 + 両側余裕) × 増設係数
基準式目安 = 0.6 × {Σ(外径 + 10) ÷ 段数 + 120}
- 外径は仕上外径を使います。導体断面積だけではラック幅を判断できません。
- 間隔係数は、結束・放熱・施工ばらつきの見込みです。迷う場合は1.10以上で確認します。
- 段数は、同一ラック内で実際に重ねてよいという意味ではなく、幅方向に分散できる概算条件です。
- 標準幅は 150、200、300、400、500、600、800、1000 mm の候補から選びます。
ケーブルラックサイズ選定の手順
- ケーブル仕様書から仕上外径と概算重量を確認します。
- 動力、幹線、制御、通信など、同じラックに載せるケーブル群を分けて入力します。
- 必要に応じて間隔係数、片側余裕、将来増設余裕を設定します。
- 推奨標準幅を確認し、許容荷重、支持間隔、分岐位置、曲げ半径を別途確認します。
- 余裕が小さい場合は、1サイズ上のラック幅、別ルート、段分け、ラック増設を検討します。
ラック幅だけで判断してはいけない条件
| 確認項目 | 見るべき理由 | 不足したときの対応 |
|---|---|---|
| 許容荷重 | 太いCVケーブルや高圧ケーブルは重量が大きく、幅が足りてもラック本体や支持金具の荷重条件を超えることがあります。 | ラック形式、板厚、支持間隔、吊りボルト径を見直します。 |
| 放熱と占積 | ケーブルを詰め込みすぎると放熱が悪くなり、許容電流の低減や保守性低下につながります。 | 余裕率を上げる、ラック幅を上げる、ルートを分けるなどで対応します。 |
| 曲げ半径 | 分岐、立ち上げ、盤入線部では、ケーブル外径に応じた曲げスペースが必要です。 | エルボ、分岐ラック、盤前スペース、支持位置を調整します。 |
| 弱電・強電の分離 | 通信線や制御線は、ノイズや保守区分の理由で動力ケーブルと分離する設計が必要な場合があります。 | セパレータ、別ラック、離隔距離、配線ルートを検討します。 |
計算例
CV 3.5sq-3C の外径を12mm、本数を8本、制御ケーブルの外径を9mm、本数を12本、間隔係数を1.10、片側余裕を25mm、将来増設余裕を20%とした場合、総占有幅は約215mmです。1段に並べる条件では、両側余裕を加えた独自余裕式で約318mm、基準式目安で約314mmとなるため、標準幅400mmが初期候補になります。余裕をさらに確保したい場合や分岐が多い区間では、500mmも比較対象にします。
関連ページ
参考資料
ラックの最終仕様はメーカー資料で確認してください。幅だけでなく、形式、材質、許容荷重、支持間隔、付属品、施工環境が選定条件になります。
よくある質問
外径の合計は基本になりますが、それだけでは不十分です。施工余裕、将来増設、曲げ半径、分岐、放熱、支持間隔、許容荷重も確認します。外径合計に近いラック幅を選ぶと、現場で結束や分岐がしにくくなることがあります。
明確な増設予定がない場合でも、初期検討では10%から20%程度を見ることが多いです。工場、商業施設、通信設備のように増設が起きやすい場所では、20%以上または1サイズ上のラック幅を検討します。
このツールの段数は、幅方向に分散できる概算条件として扱います。実際に多段に積むと放熱、荷重、保守性、結束作業に影響するため、メーカー仕様や現場基準を確認してください。太い幹線は無理に重ねず、幅を上げるかラックを分ける判断が安全です。
電線サイズ計算は、電流や電圧降下からケーブルの太さを選ぶ作業です。ケーブルラックサイズ選定は、選んだケーブルをどの幅のラックに収めるかを確認する作業です。実務では、先に電線サイズを決め、その後にラック幅、荷重、支持間隔を確認します。