変圧器容量計算ツール

負荷容量、力率、需要率、余裕率から必要な変圧器容量 kVA を計算し、標準容量の候補、負荷率、一次側電流、二次側電流をまとめて確認できます。キュービクル、低圧トランス、制御盤内トランスの初期選定に使える目安計算です。

この計算は初期検討用です。実際の選定では、負荷の種類、始動電流、周囲温度、短絡電流、保護協調、高調波、メーカー仕様、関連規程、将来増設を必ず確認してください。

変圧器容量を計算する

負荷を kW で入力する場合は力率で kVA に換算し、需要率と余裕率を掛けて必要容量を求めます。すでに合計 kVA が分かっている場合は、力率換算を省いて標準容量の候補だけを確認できます。

計算条件

kW
設備容量または最大需要電力の検討値を入力
V
三相は線間電圧、単相は負荷電圧
V
高圧受電なら 6600V、低圧制御なら入力電圧
PF
不明な場合は0.8〜0.95で感度確認します。
全負荷が同時に最大運転しない場合の補正
将来増設、始動電流、運用余裕を見込む係数
候補容量に対して常用時の余裕を評価します。

計算結果

必要容量
-- kVA
選定候補
-- kVA
負荷率
-- %
余裕容量
-- kVA
一次側 / 二次側 定格電流
-- A / -- A
条件を入力して計算してください。
計算式
必要kVA = 負荷kW ÷ 力率 × 需要率 × 余裕率

変圧器容量計算で確認できること

必要kVA

負荷kWを力率で割って皮相電力に変換し、需要率と余裕率を反映した容量を表示します。

標準容量候補

10、20、30、50、75、100、150、200、300、500kVAなどの標準的な容量から直近上位を選びます。

一次側・二次側電流

選定候補kVAと電圧から、単相または三相の定格電流を計算します。保護機器や電線サイズ検討の入口になります。

計算式と使い分け

変圧器容量は一般に kVA で扱います。負荷が kW で整理されている場合、まず力率で割って皮相電力に直します。さらに、全設備が同時に最大運転しない前提を需要率で反映し、将来増設や始動電流の余裕を見込むと、初期選定に使いやすい必要容量になります。

入力条件 主な式 使う場面
負荷kWが分かる 必要kVA = kW ÷ PF × 需要率 × 余裕率 工場、店舗、ビル設備の負荷表から変圧器を概算する場合
合計kVAが分かる 必要kVA = 合計kVA × 需要率 × 余裕率 照明、コンセント、動力などをすでにkVAで集計している場合
二次側電流が分かる 単相: VA = V × A、三相: VA = √3 × V × A 既設回路の電流値や負荷電流から逆算する場合

このページでは標準容量の候補を自動で切り上げますが、実務では容量が大きければよいとは限りません。軽負荷運転が長い場合は効率が悪くなることがあり、逆に容量が小さいと過負荷、電圧変動、発熱、保護装置の不要動作につながります。

計算例

三相200V負荷から選ぶ例

設備容量180kW、総合力率0.90、需要率0.70、余裕率1.15で計算すると、必要容量は約161kVAです。標準容量では200kVAが候補になり、常用負荷率は約81%になります。

この条件なら、300kVAへ上げる前に将来増設量、モーター始動、負荷変動、盤スペース、損失、コストを比較して判断します。

制御トランスを電流から逆算する例

単相200V二次側で20Aを使う場合、容量は 200V × 20A = 4000VA、つまり4kVAです。需要率と余裕率を反映して5kVA前後が候補になります。

ソレノイド、電磁接触器、ヒーター、電源投入時の突入電流が大きい負荷では、定常電流だけでなく瞬時電流と電圧降下も確認してください。

標準容量を選ぶときの注意点

確認項目 見る理由 関連ページ
力率 同じkWでも力率が低いほど必要kVAが大きくなります。 力率計算ツール
二次側電流 低圧側の電線、ブレーカー、母線、端子容量の検討に使います。 ブレーカー容量計算
突入電流 励磁突入電流や負荷始動電流により、保護機器が不要動作することがあります。 突入電流計算
電圧降下 変圧器二次側から負荷までのこう長が長いと、機器端電圧が不足する場合があります。 電圧降下計算

よくある質問

変圧器の定格容量は通常kVAで選びます。負荷がkWで分かっている場合は、kWを力率で割ってkVAに換算し、需要率や余裕率を反映して容量候補を決めます。

設備全体が同時に最大運転しない前提で容量を見積もる場合は需要率を使います。ただし、重要負荷、連続負荷、同時運転が確実な負荷では、安易に需要率を下げず、負荷表や運用条件に基づいて判断します。

一律の正解はありませんが、常用時に100%近く張り付く選定は避け、将来増設や温度上昇に余裕を持たせます。軽負荷が長い場合は損失効率も関係するため、メーカー資料や設備の運用パターンを確認してください。

できます。単相は VA = V × A、三相は VA = √3 × V × A で皮相電力を求めます。このツールでは二次側電流入力を選ぶと、その式で必要kVAと標準容量候補を計算します。

参考にした公的・技術資料

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