三相交流・設備容量
三相電力計算ツール|三相200VのkW・kVA・電流を計算
入力した三相の線間電圧、線電流、力率から、有効電力(kW)、皮相電力(kVA)、無効電力(kvar)を計算します。三相200Vの負荷でkWから電流を逆算したい場合にも使えます。
「3相 電力計算」と表記される場合も、入力する値と計算式は同じです。
このツールは平衡した三相負荷の目安計算です。実施設計、保護装置選定、契約容量の判断では、測定値・メーカー資料・内線規程を確認してください。
三相電力計算をする
分かっている値に合わせて入力方法を選択してください。通常の負荷確認は「電圧・電流から」、機器のkW表示から必要電流を求める場合は「kW・力率から」を使います。
入力値と計算結果
| 項目 | 意味 | 結果の単位 |
|---|---|---|
| 線間電圧 V | 三相3線式などで線と線の間にかかる電圧です。三相200Vなら200Vを入力します。 | V |
| 線電流 I | 各線に流れる電流です。電圧・電流から計算する場合の入力値になります。 | A |
| 力率 PF | 有効電力と皮相電力の比率です。モーターなどでは銘板や仕様書の値を確認します。 | 0〜1 |
| 有効電力 P | 実際に仕事や熱として使われる電力です。 | kW |
| 皮相電力 S | 設備容量や変圧器・発電機の検討で使う見かけの電力です。 | kVA |
三相電力の計算式
平衡した三相交流では、線間電圧と線電流を使って皮相電力を求めます。力率を掛けると有効電力になり、皮相電力と有効電力から無効電力も確認できます。
S = √3 × VL × IL
P = √3 × VL × IL × PF = S × PF
Q = √(S2 − P2)
VLは線間電圧、ILは線電流です。単相のP=V×Iをそのまま三相に使わないように注意してください。
三相200Vの計算例
例1:200V・30A・力率0.80
S = √3 × 200 × 30 ≒ 10.39kVA。P = 10.39 × 0.80 ≒ 8.31kW、Qは約6.24kvarです。
電流値と力率が分かっている設備の容量確認に向いています。
例2:200V・10kW・力率0.80
S = 10 ÷ 0.80 = 12.50kVA。I = 12,500 ÷(√3 × 200)≒ 36.08Aとなります。
機器の有効電力から配線・保護装置検討の初期値を確認する場合に使います。
三相電力計算ツールの使い方
- 線間電圧・線電流から計算するか、kW・力率から線電流を逆算するかを選びます。
- 三相200Vなどの線間電圧、線電流または有効電力、力率を入力します。
- 「三相電力を計算する」を押すと、kW・kVA・kvar・Aを同時に表示します。
- 単位、力率、線間電圧と相電圧の取り違えがないかを確認してから設計値に利用します。
計算の前提と注意点
- 平衡した三相負荷を前提に、線間電圧と線電流で計算しています。
- 力率が不明な場合、0.80などを仮定した値は実測値ではありません。機器仕様書や電力計の値を優先してください。
- 不平衡負荷、高調波、始動電流、需要率、モーター効率、電圧降下は別途確認が必要です。
- ブレーカーや電線サイズの最終選定は、許容電流、遮断容量、周囲温度、施工条件などを含めて判断してください。
三相電力計算のよくある質問
線間電圧200V、線電流I、力率PFが分かる場合は、P=√3×200×I×PFで有効電力Wを求めます。kWで表示するときは1000で割ります。
有効電力P、線間電圧V、力率PFが分かる場合は、I=P÷(√3×V×PF)です。PをW、VをVにそろえて計算してください。
このページは線間電圧を入力します。三相200Vなら200Vです。相電圧をそのまま入力すると結果がずれるため、測定器や仕様書の項目名を確認してください。
機器銘板、メーカー仕様書、電力計の測定値を優先してください。仮の力率で試算する場合は、実測値ではなく検討用の想定値として扱います。
はい。線間電圧と線電流を入力すると、S=√3×V×Iで皮相電力kVAを確認できます。変圧器や発電機の最終容量は、負荷率や始動電流も含めて別途検討してください。
計算式を確認できる参考資料
三相交流の計算式や線間量の扱いを確認するための参考資料です。外部資料の数値や設計条件は、実際の設備仕様に合わせて読み替えてください。